作品名「2008年『子』」
2008年『子』

第29回オリンピック競技大会(2008/北京・中華人民共和国)、体操男子団体総合決勝、最終種目「鉄棒」。 「さぁ〜最後の下り技は、なにをもってくるのか…。 抱え込んだ! 1回…2回…3回…4回?! 4回宙です!  後方抱え込み4回宙返り下り! 前人未到(※)の4回宙返りです!! 着地も決まったぁ〜!!」と実況アナウンサーが絶叫しそうな場面、4回転目の瞬間です。 なぜ「子年」で、このCGなのか…2008年に開催される北京五輪にまつわるものを作りたかったのですが、「ねずみ」をイメージするものが思い浮かびませんでした。 それならば「ねずみ」の鳴き声「チュー」を使おうと考えたわけです…。 「中華人民共和国」の「中」、「宙返り」の「宙」が「チュー」ということです(無理があるかも知れませんが…)。 ※現在、体操競技のすべての種目において宙返りは3回が最多です。

照明は天井にスポットライトを複数配し、ラジオシティでレンダリングしています。 観客は板ポリゴンにテクスチャーを張ったもので、クリップマップを使って切り抜いています。 実は最初、透明マップで切り抜こうとしていたのですが、あまりのレンダリング時間(就寝前に開始し、起床後に見たら、ほとんど進んでいませんでしたので…)に断念しました。 クリップマップに変更するのは結構手間の掛かることでしたが、レンダリング時間は大幅に短縮できました。 用途に応じて機能を使い分けることは重要なことですね。

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